【更新日】2024年7月12日
常楽寺 |
短冊を括り付ける親子 |
法要の様子 |
取材日:7月7日
放送日:7月11日更新分「すもとかわらばん」
7月7日、安乎町古宮にある常楽寺で「七夕まつり」が開かれました。
今年、常楽寺では、島内の寺を持ち回りで巡っている「淡路巡遷妙音弁財天『まわり弁天』」を、
70年ぶりに受け入れていて、迎え入れと送り出し、四季ごとに一回ずつあわせて6回の開帳を行っています。
夏の虫干祭と七夕が重なったこの日、境内には、笹飾りと短冊が用意され、
訪れた人たちは短冊に願いを描き、笹飾りに付けていました。
また、たこ焼きやかき氷、射的や輪投げといった模擬店も並び、
訪れた子供や家族連れが縁日気分を楽しんでいました
午前11時からは「大般若転読法要」が行われました。
この転読とは経典を高く掲げ、弧を描くように左右交互に跳ね上げながらめくることで、
厄を除き、福を招くといわれています。
まわり弁天には、江戸時代の中ごろ、現在の淡路市佐野地区に住んでいた目の不自由な男性が、
高野山で弁財天が描かれた掛け軸を授かり、毎日祈っていると目が治ったという逸話があります。
やがて、その御利益を求める人たちが増えてきたため、島内にある寺が持ち回りで、この掛け軸をまつることになり、
まわり弁天の愛称で信仰をあつめることになりました。
法要の後には南あわじ市にある長谷寺の長谷川惇也住職が七夕にまつわる話をしたほか、
よく使われる言葉には仏教由来のものがたくさんあることにもふれました。
また、芸事の神様である弁財天に芸を奉納するとともに寺に訪れた人達にも楽しんでもらおうと、
御詠歌やハーモニカのグループ、三味線奏者の演奏も行われした。
なお、常楽寺の「まわり弁天」、10月7日にも御開帳され、法要が行われるということです。