【更新日】2024年7月25日
大照寺 |
本間克佰住職 |
きうり加持祈願 |
取材日:7月24日
放送日:7月24日更新分「すもとかわらばん」
7月24日、中川原町二ツ石にある「大照寺」で、
恒例の「きうり加持祈願祭」が執り行われました。
弘法大師 空海が始めたといわれる「きうり加持祈願」は、
きゅうりを人の体に見たてて祈願するというものです。
こういった祈願の方法は、四国地方を中心に全国各地で行われていますが、
島内では、ここ「大照寺」だけで、
およそ200年以上にわたって、土用の丑の日に行われています。
「きうり加持祈願」は、「無病息災」や「家内安全」など、
参拝者の願いを書いた紙が巻きつけられた「きゅうり」に、
邪気を払う「九字の真言」を唱えながら、
「独鈷」という仏具を使ってお札を埋め込みます。
祈願を終えた きゅうりは、参拝者が家に持ち帰り、
庭など、人が踏まない場所に埋めて土に還すのが本来のならわしでしたが、
今では、きゅうりの代わりにお札を持ち帰るようになっています。
今年も例年通り、土用の丑の日にあたる
7月24日の午前0時から始まった「きうり加持祈願祭」には、
島内はもちろん、千葉県や愛知県からも祈祷の申込があり、
その数、およそ500件にもなりました。
なお、この日の午後からは、
美しい歌声と鈴の音が響きわたる「御詠歌」の奉納も行われました。