「地域で考えよう食料と農業の危機」をテーマに開かれた
この講座、島内で有機農業に関心のある人たちで作る
「淡路オーガニックアイランドを目指す農業者等研究会」が開きました。

２部構成で開かれたこの日、
１部では、東京大学大学院特任教授の鈴木宜弘さんが講師をつとめ、
集まったおよそ１００人を前に「命を守る食と食料自給率」と題して話をしました。

農業経済学と国際経済学を専門とする経済学者でテレビ番組にも数多く出演している鈴木さんは、
食料自給率を高めることや「食料安全保障」のこと、生産から消費まで国全体でのネットワーク構築の必要性など、
自身の考えをおよそ１時間３０分間にわたって話しました。


続く第２部では、淡路県民局洲本農林水産振興事務所とＪＡ淡路日の出の代表者、
鮎原地区に移住し自然農法で農業を営んでいる男性が、現状の説明や取り組んでいること、課題などを話しました。

「淡路オーガニックアイランドを目指す農業者等研究会」は、
淡路島で有機農業に取り組む農家や加工業者などが集まり、
淡路の豊かな自然環境を生かした安全・良質な野菜づくりを行う農業者を増やし
繋がりを広げることを目的に、２０２２年に発足しました。

現在は、今回のような講座の他、農業教室の開催やイベントでの出店、
ＳＮＳや冊子での情報の発信などを通じて、有機農業を広める活動を続けていて、
今年度は、「先人から学ぶ」ことをテーマに農薬などを使わずに米作りをする体験会も行っています。