【更新日】2024年9月4日
講師の浦上氏 |
講座の様子 |
講座の様子 |
取材日:9月2日
放送日:9月3日更新分「すもとかわらばん」
今年度2回目となる淡路島くにうみ講座が9月2日、洲本市文化体育館で開かれました。
この講座は、淡路島の自然や歴史・文化を学ぶことで、
地域の活性化を図るとともに、淡路を担う人づくりにつなげようと
淡路島くにうみ協会が、毎年6回程度開催しています。
今回は、厳島神社の宮司で、日本考古学協会の会員でもある浦上 雅史さんが講師を務め、
「万葉歌に詠まれた御食国淡路〜なぜ淡路島は御食国と詠われたのか〜」と題して話をしました。
万葉集には、およそ4500首もの和歌があるとされていて、
浦上さんは、その中から淡路島を詠んだ歌をスクリーンに映し出しながら紹介しました。
また、淡路島が、古墳時代から平安時代にかけ、
朝廷に食材を納めていた「御食国」として重要な役割を担っていたことを、
平城京跡から出土した木簡を読み解きながら説明しました。
浦上さんによると、朝廷に献上していた食料の中で、
様々な魚を意味する「雑魚(ざこ)」と記された魚の種類が何かは解明されていないそうですが、
南あわじ市で獲れた鯛を皇室に献上していることを踏まえ、
鯛は含まれていただろう、と自身の考えを話しました。
120人を超える人が参加したこの日の講座、
最後には、質疑応答の時間も設けられました。
なお、今年度3回目になる次回の淡路島くにうみ講座は10月5日に予定されていて、
テレビ番組にも出演している園芸家の深町貴子さんを講師に迎え、
「暮らしに役立つ庭づくり」をテーマに講演が行われます。