【更新日】2024年9月21日
展示の様子 |
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放送日:9月20日更新分「すもとかわらばん」
現在、淡路文化史料館では、『鹿島家文書と「嶋之月影」』と題した展示が行われています。
この展示では、国会議員を務めるなど明治時代に活躍した
洲本市出身の政治家・鹿島秀麿が残した書簡など25点を見ることができます。
秀麿の父は徳島藩に仕えた医師・大村順道、
兄は、庚午事変により切腹した洲本在住の徳島藩士・大村純安です。
今回は、純安が獄中で庚午事変の顛末を記した書物や
生前に遺した書などが展示されています。
また、秀麿の義理の弟で高知県の副知事にあたる「権参事」を務めた
洲本市出身の星合常恕に関する資料もあります。
その他、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎が、交流のあった常恕に送った書簡も展示されています。
これらの資料は、秀麿の遺言により、長年、門外不出となっていました。
しかし、庚午事変からおよそ150年が経ち、
幕末から明治にかけての淡路島を知るうえで、
欠くことのできない重要な資料であることから
鹿島家から淡路文化史料館へ寄贈されていました。
淡路文化史料館では、
2020年に開いた「庚午事変150年」の特別展でそれら資料を公開しましたが、
今回はその時、展示できなかったものを公開しています。
なお、淡路文化史料館の収蔵品展『鹿島家文書と「嶋の月影」』は、
12月1日まで開かれています。